エストニア留学日記。

女子大生が送るきままな留学のお話。

4年間の大学生活終了のご報告。

お世話になっております。nakabeniです。

 

前の投稿から半年、そしてついに明日、4年間過ごした大学を卒業します!

そんなイマの感情を記し残しておきたくて、ブログを更新しております。

 

正直、1年半前からコロナによるリモート授業が定着したことと、3年後期、4年全期で受講しながら課外で様々な人と出会う機会が増たことで、大学への帰属意識が徐々に薄くなっていきました。そんな中で卒業式を迎えるために久しぶりにキャンパスへ訪れ、再び一瞬だけ大学に帰属することを考えると、改めて「やっと開放されるんだ...!」と羽ばたく気持ちになり、ワクワクします。

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「解放」に思うのは、16年間、学年が上がるごとに重い鎧をちょっとずつ脱ぎ捨てていく感覚です。一番鮮明に記憶に残っている出来事は、割と厳しい校則を持つ高校での進路指導の時です。私は、親の都合で海外から日本の高校3年生に春編入しました。担任教師から「まずはあなたがどんな人か知りたい」という意向でプロフィール記入用紙に自分について書き起こし、後日一緒にそれを元にお話しする機会がありましたが、「趣味」に「絵を描くこと・ピアノ」と記入した点で「これは必要ありませんね。」と、唯一自分の「個性」として好きだったものを「不要」扱いされて自分自身の存在をも否定されたような言葉がショックだったことが、今でも覚えています。教師がどういう節でそのように私に伝えたのか今でもわからないけど、その夜、自分の枕をびしょびしょにしながらいっぱい泣いた。

1枚鎧を脱いでまた少し自由になった大学環境では、そんな言葉も覆すくらい、「絵を描くこと・ピアノ」はさら大きな存在になっていました。思う存分、あの時書いた「趣味」を放出しました。手前味噌ですが、エストニア留学の時に毎週通っていた図書室にあるピアノを通じて作った友達と日を合わせてピアノレッスンをしたり、100人程集まったコンサートにジャズピアノやジャムセッションで参加させていただいたり。イラスト活動も、現地の学生団体や研究機関での図解イラストや、帰国後もラジオ番組で1年、毎週イラストを描く機会をいただきました。それらが作ってくれたご縁は、大学に敷かれた自由によって実現できたものだと思います。

 

大学に進学せず、早くに「人生最大の開放」を手にする選択もありますが、私にとっては大学を通い終えるまでそれを手にしない選択が合っていました。「学生」としてのセーフティネットがある分、足取り軽くいろんな機会に触れ、これから「社会人」として生きる将来を考える時間と知恵を4年追加で育むことができたからです。そんなバランスとタイミングが人それぞれにきっとあるはず。

 

私は4月から社会人になり、「人生最大の解放」を手に入れます。

もし、その開放の先に私ができる表現の幅をもっと増やし、寄り添い、1人でも多くの人をそっと笑顔にできる舞台が開けるのなら、私は希望を持って羽ばたいていきたいと思っています。