サーレマー島の思い出。
お久しぶりです。ごきげんよう。nakabeniです。
前回の投稿から3カ月ぶりの投稿となってしまいました。毎回投稿を楽しみに待っていてくださった方々、大変お待たせいたしました。コメント等で、ありがたいメッセージをいただける度、今ではちょっぴり切なくも、鮮やかにエストニアの生活を書き記しておこうと思うのです。
さてさて、今回は去年の夏、中国語のクラスメートだったエストニア人のカイリーと行った、一泊二日のサーレマー島(Saaremaa) ぶらり旅をご紹介いたします。
サーレマー島の思い出。
サーレマー島は、西に位置する、エストニアで一番大きな島です。クレサーレという、サーレマー島にある都市がメインの観光地で、夏はフィンランドやバルト三国から訪れる観光客でにぎわう、人気なスポットです。
タルトゥ (Tartu Coach Station) から クレサーレ (Kuressaare Coach Station) まではバスで6時間 20€ (2634円 2021年15月3日現在)です。途中、パルヌからムフ島の間フェリーでで移動する料金も含まれます。
今回は旅のお供に歌を紹介いたします。サーレマーワルツ(Saaremaa Valss )です。
1つ目はGeorg Ots ケオルク・オッツという音楽家がフィンランド語で歌った曲です。サンクトペテルブルグ生まれの、エストニアで音楽知識を育み、ヨーロッパ各地で活躍されていたバリトン歌手ですが、エストニアがソ連に併合されていた時代ということもあり、もともとは赤軍として軍事関連に携わっていました。この曲はフィンランドでも人気になり、多言語に翻訳されています。のびのびと長調に歌う彼の音声が入った、少し掠れ気味のレコードテイストが自分好み。
2020年6月27日 午前7時。タルトゥ中央駅にバスが到着。Kuresssaareまでは途中ViljandiとPärnuに停車します。去年の5~9月にかけては、1日の国内感染者10人未満の日がしばらく続いたので、その間は気軽に旅行したり、帰省することができていました。
途中、Lääne県(Haapsalが県庁所在地)の南に位置するVirtsuという場所からフェリーでムフ島(Muhu island)までバスごと移動します。Muhu island はバスで素通りしてしまいましたが、その土地ならではの黄色いストライプ模様の伝統色が有名なので、い、いつか必ず行きたい...
2枚目はMuhu islandからSaaremaaへ渡る道路の様子。両島の間には平坦な1本の道路が舗装されており、両端は海です。長時間の移動で少々居眠りしながらも、この幻想的な景色に起こされました。この写真、残っててよかった...!!
そして12時 kuressaareに着きました!(駅の写真を撮るの忘れた...最大のぴえん)市街地を散策する前にちょっと寄り道。Angla村にある、風車群を観光します。バスで約30-40分、本当に島を感じさせない。それもそのはず、Saaremaaは、saare(島)+ maa (国)で、島国という意味で、 エストニア国民も”島”とは見ていないようです。
サーレマーを象徴するものといえば、黒パン、ビール、そして風車。昔、この地域では風車を小麦を引いて、黒パンを作ることに使っていたんだとか。外にある風車は、古いもので1880年、新しいもので1927年に建てられたそうです。かつては10基ほどありましたが、現存する数は5基。その1つは自由に中を見る事ができて、風車から遠くの地平線を見渡すことができます。観光客は私達2人。晴天の下、タイムスリップしたかのように、エストニア本来の風土を静かに感じます。これを幸せと呼ぶ。
kuressaareに戻ってきたら、まずはチェックイン。海沿いの住宅地にあるので、そこまで歩きます。泊まったホテルはKraavi Guest Hostelというところで、ツインルームで38€ (一人2500円程)。プライベートシャワーも完備してあったので、満足。窓から入る風が心地よく、少~しだけひと眠り。
午後16時。kuressaareをお散歩。カイリーにとっても中学の修学旅行以来だそうで、彼女も新鮮な眼差しで散策していました。Saaremaa全体の人口は約3万人、うちkuressaareは約1.4万人。この島に住む半分の人口がkuressaareに集中しています。前回紹介したNarvaと反対に、サーレマー島に住む98%がエストニア人で、1.2%がロシア人で構成されており、エストニアらしいおとぎ話のような街並みが残っています。
ここはクレサーレ城周辺。創立された年は不明ですが、書物に始めて記されたのは1381年。クレサーレ城はエストニアで最も保存状態が良い要塞で、14世紀~19世紀にかけて、デンマーク=ノルウェー、スウェーデン、ロシアからの侵略を受けた歴史を持ち、北ヨーロッパでもっとも注目すべき要塞の1つだそうです。
そして、これが中心街。
素朴で可愛らしい建築と赤いペニチュアのコントラストが美しい。ゴシック建築を囲み賑わう西ヨーロッパのような雰囲気はないものの、まだ誰も知らない素敵な世界を発見できたかのような感覚です。
夕飯は、イタリアンにすることに。レストラン街で学生にとってはどこも学生にとってリゾート価格ですが、比較的お手頃なお店を発見。 お互いペンネとパスタを注文。よろしければ、レストランのリンクを覗いてみてくださいね。(ちょいとケチった私たちは、帰りにスーパーで買ったケバブとデザートをまたホテルで食べましたとさ...。今度来た時は、カモロースの赤ワイン仕立てを食べに来るんだもんっ!)
夕食後はまたkuressaare城壁内を通り、kuresaare beach沿いを歩きます。23時になっても、太陽の光は沈みません。ひんやり、ふかふかな砂浜を裸足で走り回った感覚は今でも鮮明に残っています。
サーレマーのお話、いかがだったでしょうか。
今回一泊二日の旅で、紹介できたところは限られてしまったのですが、少しでも興味を持てて頂けたら幸いです。
約10カ月ぶりの記憶を引き出して思った事...。
く~~っエストニア、戻りたいっ!!! 好きだっ!(((切実な思い)))
それでは今日も素敵な一日になったことを祈っております。
明日も皆さんにとって素敵な日になりますように。
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私事ですが、Twitterを始めました。ゆる~り大好きな絵と、日本酒と、エストニアを呟いている...かも?