エストニア留学日記。

女子大生が送るきままな留学のお話。

寮生活のお話。

お世話になっております。

エストニアから帰国して1か月経ちました。

留学中は寮に体重計がなかったので、約一年ぶりに帰国して体重を測ってみたところ、3㎏増えていました。

...nakabeniです。

私が通う日本の大学も2学期は全てオンラインらしく、健康にも気をつけようとyoutubeでワークアウト動画を検索して毎日30分エクササイズに励んでおります。

 

 

さて、今回は1年間の寮生活についてお話しします。今回はちょい長め。

まずは1学期。

 

このブログを始めたばかりの頃に、1学期のフラットメイトをご紹介した通り、中国人2人(ザンさん、まりか)、ロシア人1人(イリナ)、アゼルバイジャン人1人(ズラちゃん)、日本人2人(私とのんちゃん)を含む計6人でキッチン、冷蔵庫、トイレ、シャワーを共同で使っていました。

このフラットメイトたちを一言で表すと、「一人の時間をそれぞれ気楽に楽しむ集い」でした。

お互いにさっぱりしていて、ごはんを食べる時間、寝る時間、専攻している学部がバラバラなので、それぞれ自分たちの生活をのびのびと過ごしていました。(例えば、起床時間:①7:30 まりか 、 ②8:00~9:30 私、イリナが少し遅れて起床、③10:00 ズラちゃん ④12:00 のんちゃん ⑤不明 ザンさん)

なので、毎日とっても静かなフラットで、寮生活に慣れてからは、狭いキッチンの取り合いなどでピリピリしたことはほとんどありませんでした。

 

また、話すときはお互い楽しくお話します。趣味や、自分の国の文化、言語を教え合ったり。

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エストニアで二十歳を迎えた私に、フラットみんなでお祝いをしてくれたり、(↑この写真はテーブルにあるお菓子とお酒を囲みながらダンスをしている様子。)

他のフラットとも一緒に餃子パーティに誘っていただいたり。

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こんな感じで、お互いさっぱり、そして楽しい時間も共有できた仲でした。

基本単独行動を好む私にとって、とても良い環境でした。悲しいことに、ザンさん、イリナ、ズラちゃんは1学期だけの留学だったので、1月にお別れ。

 

 

そして2学期。入れ替えでこのフラットに入寮してくる人を何となく寮のオフィスに聞いてみたら、全員中国人。断じて差別ではなく、私はフラット内でも常に英語を聞く機会があって、英語が話せる環境が欲しいと思っていましたので、申し訳ないけど、部屋の変更を希望し、2月に別のフラットに移りました。

去年タルトゥ大学へ留学した日本人の先輩や友達も、アジア人はアジア人同士でフラットを固められることが多い、ということをおっしゃっていましたので、ここでなるほど。と思いました。なので、入寮申請する際、希望欄に「国際的なフラット」や「常に英語が話せる環境にしてほしいです」などと一言添えておくといろんな国籍の子とフラットメイトになれる確率が高いと思います。

 

2学期のフラットメイトはアメリカ人の子2人、アルメニアの子2人、ルームメイトだったチェコ人の子1人と私。どこまで正直に書いてよいかわからないけど、ここのフラットは居心地が悪かった。

コロナウイルスにより、チェコ人の子と、アメリカ人の1人は、3月に帰国。仲良くなれてきたばかりなのに。寮に残ったのは27歳のアメリカ人、26歳と20歳のアルメニア人と私。

問題はここから。(ここから先は愚痴が入ります...)

4月の上旬から自粛要請が始まり、一日中寮で過ごすことになってからの話。残ったフラットメイト3人の団結力(?)が増していきました。

私は勉強で忙しいのと、趣味に没頭してつい1人部屋でこもったきりになりがちでしたので、孤独なのはまぁ必然かぁ...と思い込むようにしました。

また、私抜きで、朝昼晩ごはん誰かがまとめてみんなの分を作ったり、イヤホンせず夜中も大音量で一緒に動画を見ていたり、夜2,3時まで長い時間、大声で話していた様子は毎日続きました。頑張って笑顔を作って、輪の中に入ろうと努力しましたが、気づいた時にはもう完全除け者状態。一人でいるのが好きな私でも、勉強している最中にドアの向こうから聞こえる大きな笑い声や爆音の音楽にはさすがに耐え切れず、毎回耳を塞いで、どこか逃げ出してしまいたいと思っていました。でも外出自粛要請のため、出るに出れず。

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彼女たちが静まった頃を見計らって、夕飯を作ろうと思ったら、水回りもこんな感じ。私が買った食器や調理器具、使うのはいいんだけど、割ったり、溶けてたりしてました。そして謝らない。真夜中の大声での会話にもたまに注意したけど、無視。

部屋の変更をオフィスにお願いしても、コロナの状況下で変更はできないとのこと。このような状況が緊急事態宣言が解除されるまでの約1か月半続きました。

その反動もあって、外に自由に出られるようになってから、朝の9時くらいから夜の10時くらいまで寮に帰らず、図書館で絵を描いたり、エストニア国内の日帰り旅行をしたり、友達の輪を広げたりしていました。おかげで気軽に話せる友達は多いし、日本に帰国した後でも、タルトゥの留学サポートの団体で、デジタルアートの仕事のオファーを受け、現在そこでインターンシップをさせて頂けることになりました。

 

時々彼女たちの笑い声の幻聴が聞こえるほどつらかった。それくらい追い詰めるほど、逃げ場のない3対1が怖くて、もう限界だと自分の意見をありのまま伝えられなかった自分が大嫌いです。でも、この機会があったから、自分のために自己主張するようになったし、嫌われる勇気も必要だなと思えるようになりました。フラットメイトに嫌われていることを気にする時間があれば、一日中部屋に引きこもってでも、気にせず、自分が没頭できることに時間を費やした方が幸せであると今は思います。

 

まとまりもなく、かなり愚痴投稿となってしいましたが...(申し訳ないです)寮で感じた事をありのまま文字に起こしてみました。

「留学中はなるべく一人で孤立せず、視野を広げるためにたくさんの人と異文化交流することに時間を費やすべき」というのはごもっともだと思います。でも、無理せず、自分のペースを大事にしてください。一人で何かに没頭できることを見つけるのもまた留学であり、素晴らしいことだと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

それでは今日も素敵な一日をお過ごしください。

 

帰国しました。

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。nakabeniです。

7月22日10時。とうとう出発の時間です。

軽く最後に冷蔵庫に残っていたアボカド、パン、卵を食べてまとめた荷物を確認して、2人のアルメニア人のフラットメイトにも最後に挨拶して出発。最後出る際に空っぽになった自分の部屋を見て、半年間(諸事情によりフラットを1月末に変えました。)、お世話になったなぁと少しばかり思い出に浸ります。

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市庁舎や市街地へ向かう通りを見るのも今日で最後です。最後はウクライナ人のピアノ友達の子とインドネシア人の子が見送りに来てくれました。天気は晴れのち雨のち晴れ。最後までエストニアらしい天気です。

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2時間半後、タリン空港に到着。エストニアに着いた時も撮ったこのエストニアの国旗をまた同じ位置からパシャリ。当初は緊張とワクワクした思いをのせてタルトゥ行きのバスを待ち、今回は思い出と感謝の思いをのせて帰ります。

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暇つぶしにピアノを弾いたり、空港内をぶらり。ヘルシンキ経由で帰ります。

エストニアは公共の場でピアノがあるからほんとに楽しい。博物館や学校、図書館などなど。最初空港内に自由に弾くことができるグランドピアノを見たときはテンション爆上がりでした。

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エストニア各地の伝統色のソファ。真ん中がキヒヌ島の色。しかわからない。勉強不足です。

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空港内も機内でもみなマスク着用をしています。特に機内では常にマスク着用を要請していました。タリンからヘルシンキへの便の乗客は多かったです。多少席が空いているところもあったけど。

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機内から撮ったヘルシンキの景色。タリンからヘルシンキまでは25分くらい。景色をぼーっと眺めていたら秒で着きます。

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ヘルシンキ空港に着きました。タリン空港ではほとんど開店していましたが、ヘルシンキ空港ではお店もほとんど閉まっています。ムーミンカフェも閉まっています。ここで約二時間過ごします。

 

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東京行きの飛行機の様子。あたり見渡しても空席ばかりです。乗客数は10人前後くらいかな。私の席は真ん中の列のはずだったけど、CAさんがどこでも座ってOKと教えてくれたので、窓際に座って景色をみます。私が登場した後、すぐにドアが閉まり、出発しました。

機内食。1枚目が夕食のチキン。2枚目は朝食のそぼろご飯。美味しくいただきました。

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映画を見ていたら、CAさんから、「お休みの際、真ん中の4席使ってお寛ぎいただけます。」と伝えられ、機内が消灯した後、お言葉に甘えて4席足を延ばしてぐっすり眠りました。ファーストクラスなみにゆっくりとできました。でも、本当に乗客がいないので、すごく変な感じする。

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到着後、コロナ感染の検診を行いますので、機内でもらった書類を書いて空港に着いた後の待合室で書類を提出します。

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CAさんも時間があったのか、乗客一人一人に手紙を渡していました。こんな経験は初めて。

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そして羽田空港に到着。やはり梅雨前線の影響で日本の空は厚い雲で覆われています。

検疫エリアの写真の撮影は不可なので写真はないのですが、空港について書類を提出した後、すぐに検疫に入ります。エストニアの寮で検出されたように鼻の粘膜を棒で採取する方法でした。

そして指定された広い空間でみんな結果がでるまで待ちます。その場で待たずに帰る事もできますが、その場合結果報告は2,3日かかります。木曜日は特に便が多く、かなり待つと知らされたのですが、朝8時に到着したからか、待ち時間は4時間程度で済みました。時に30時間待たされることもあると聞いたので、すぐに結果が出てよかったです。(もちろん陰性でした。)

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公共交通機関は2週間使用できないため、空港で親の迎えを待ちます。

家に到着。念願の日本のソウルお寿司タイムとしじみの味噌汁。

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約一日かけて家に到着。無事に帰ってこれました。

 

今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました!

それでは今日も素敵な一日をお過ごしください。

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空席だらけの機内に差し込む光。



 

 

 

 

 

Announcing the end of the chapter and starting a new chapter.

午前1時12分。今日の朝10時半にタルトゥを去る前にブログを。

7月22日。とうとう帰国する日が来ました。

 

今日の夜中までエストニアで出会った友達と別れの挨拶をたくさんしました。

荷物も一週間前から全部詰めて部屋も掃除しました。でも、正直明日本帰国するという実感が本当に湧きません。時の速さは自分の心の準備も待ってくれないようです。

でも、ほそぼそ続けたブログや、スマホで撮った写真のアルバムを見返すと、日々丁寧に、どうにか一日も無駄にせずに充実させようと努力していた自分の姿を感じます。 

 

ピアノを弾きにほぼ毎日図書館に通いました。エストニアを好きになってから、いろんなことを調べたり、時間があるときにいろんな場所に行ってみました (Narva, Viljandi,  Võru, Otepää, Tallinn, Haapsalu, Saaremaa, Pärnu, Alatskivi, Äksi, Elva などなど...のちほど各場所の紹介ができればなと思っております)。新しく始めたデジタルペイントで、時間がある限りいろんなトピックを描きました。ブログも拙い内容でも毎月更新しました。毎日外に出るようにしました。人間関係も学びました。 

 

この留学に悔いがありますかと聞かれたら、「ない」と答えるのがかっこいいのかもしれないけど、正直、内容がまとまらず文章がうまく書けなくて自信喪失したりして投稿が億劫になったり、絵に集中したいことを言い訳に、ブログをあまり更新しなかったのが唯一私が今後悔していることです。 

 

でも、コメントをいただいたり、閲覧数が増えていく様子を見て、微力ながらこのブログが誰かのお役に立てたのかなと思うと、ブログを始めて本当に良かったと思っています。

 

改めてこのブログをご覧いただいているみなさん、本当にありがとうございました。

 

エストニア交換留学はこれで終了になりますが、このブログを通じてまだまだいろんなことをお話ししようと考えておりますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

 

エストニアに来てよかったなぁ。ありがとう。またいつか。

 

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最後のタルトゥでのランニングでみた夕日。



 

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第二学期が終わりました!

お世話になっております。nakabeniです。

6月15日に課題と試験が全て終わり、6月28日にようやく大学の2学期が終了しました。

2学期の初めの頃はちゃんと授業もいつも通りに受けて、pub crawlやESNのイベントで友達を作ったりして楽しんでいたけど、緊急事態宣言後、オンライン授業でなんとか講義とテストを乗り越えました。

4月頃までは途中で帰ろうか迷ったし、エストニアにこのまま残ると決意するも、留学の意義を見出せるのか不安だったし、フラットメイトが騒がしく全く馴染めなくて、正直勉強しにくくてストレスたくさん溜まっていました。でも、再び外出が自由にできるようになると、友達と10km走りに行ったり、デジタルペイントを通してすごい方々にお会いして、普段行くことのできない大学の研究室にも行かせてもらったり、新しい人にたくさん会って、やっぱり残ってよかったなぁ。と本当に思います。 

 

長期留学、一瞬で終わったような気もするけど、丁寧に思い返すと、刺激のある毎日で短いようで長い留学生活だった。金銭面、精神面でもサポートしてくれた親には感謝してもしきれません。 

 

今日は2学期取っていた科目の内容をちょこっとまとめてみます。 

 

  • Asia and Pacific Business (6 ECTS)

グループレポート(各レポート10%)、プレゼンテーション20%、最終筆記試験50%、出席10%です主に東アジアの市場や、日中韓の政治情勢、台頭する企業や中国のOBORのことなどを学びます。日本の政治経済についてもよく講義中に聞かれますので、ある程度把握しておくと良いかと思います。自粛期間は毎週オンラインの授業が開講され、グループレポートなどの課題もドキュメントをシェアしてオンラインで会話しながら取り組みました。

  • Human Resource Management (6 ECTS)

筆記テスト(25%×2回)、グループワーク35%、セミナーなどでの課題15%です。グループワークの内容は、1つの会社について様々な観点から分析してプレゼンテーションをするというものです。講義内容は HRMの役割、Personnel development and training,  Remuneration and motivationなどです。

  • Public and Third Sector Marketing (6 ECTS)

課題レポート10%×4回、グループワーク60%です。課題レポートはMoodleにある複数の記事を読み、質問に長文で回答します。グループワークでは、2人1グループでプロジェクトを提案し、それに関するレポートを15~20ページとプレゼンテーションをします。私はエストニア人の方と日本のネットいじめに関するキャンペーンをプレゼンしました。

  • Strategic Management (3ECTS)

事前予告なしのテスト (20%×2回)と最終試験60%です。毎回授業のはじめに教授からランダムに生徒を当て、前回の内容をしっかりと理解しているかどうかをチェックします。そして、いつ事前に知らせられないテストがあるかわかりませんので、授業前にはざっと前の内容を確認していました。講義の内容はPESTEL, SWOT analysisを用いた企業分析の仕方、市場で生き残る方法などについて学びます。セミナーでは毎週エストニア企業の方が来られ、彼らの経営戦略などについて説明してくださるので、とても面白い授業だと思います。

  • The History of the Baltic States in the 20th Century (6 ECTS)

これは興味本位で履修しました。第一次世界大戦第二次世界大戦ソ連時代、ソ連崩壊後のバルト三国エストニアラトビアリトアニア)の政治、産業、について学びます。バルト三国とロシア間(少しドイツ)の歴史について興味がある方におすすめします。(多分、興味がないとこの授業はつらいです。)毎週3ページのエッセイ(計8回)と、最終エッセイ10~12ページが成績に反映します。課題は大変ですが、バルト三国の様々な歴史的背景を学ぶことができました。

  • Chinese for Beginners II (6 ECTS)

Chinese for Beginners Iに引き続き、休日の過ごし方、交通機関などの用語や文法などを学びます。自粛要請期間中、オンライン講義を行わず、pdfでまとめた資料を各自読んで課題をこなすスタイルだったから正直モチベは皆無。

  • Sexual Theology (3 ECTS)

出席と最終レポートが成績に反映されます。ジェンダー論を宗教的観点から学びます。主にキリスト教の観点からみる授業がほとんどですが、他にもLGBTイスラムユダヤヒンドゥー、仏教などの視点からもジェンダーに対する概念を勉強します。

  • Calligraphy (3 ECTS)

定員が12人のため、最後までたくさんの学生がWaiting Listに残ってしまうほど人気の授業です。そのため、私も履修登録をすることはできませんでしたが、単位は取れなくても興味本位で毎週授業に出席していました。実際美術道具店でペン先とスティック、インク、用紙を購入して先生の指導を受けながら配られた資料をもとに書く練習をします。全く専門分野に関係ありませんが、授業に出てみて良かったな、と思った授業の1つです。 

 

ざっと2学期はこんな感じの授業を履修しました。

今期は合計39ECTSを取得しました。1セメスターのECTS数は人によるけど、39はかなり多いと思います。みんな大体25~30くらい。私の場合、「日本の大学に単位変換できなくても勉強してみたい」という授業も履修していたので、多くなっていしまいましたが、なんとか無事全単位を取得できました。

 

今回は字ばかりで申し訳ないのですが、少しでも履修した科目について知ってもらえたら嬉しいです。

 

帰国まであと18日。

悔いなく過ごします。

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タルトゥのEmajõgiで泳ぐ皆さん

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タルトゥ大学の研究プロジェクトの内容を記録したもの。



 

最近の私。

みなさん、お変わりなくお過ごしでしょうか。nakabeniです。

最終試験もちらほら終わってきた頃です。あと4つ。基本たくさんエッセイを書くのが課題。

 

こちらは緊急事態宣言が解除され、また元の暮らしに戻りつつあります。クラブやイベントなどはまだオープンする様子はありませんが、外で友達と日光浴したり、カフェを楽しむ姿をよく見るようになりました。

私の友達やニュースの話を聞いても、ヨーロッパ全体で段々と規制緩和が進んでいるみたいです。ただ、現在はロシアやブラジルなどでコロナ感染者数が著しく増加しているらしいので、頻繁に外出するようにはなったものの、少し怖さも感じているのが私の今の心境。

感染第二波を懸念して、エストニア政府は秋学期から勉強しにやってくるnon-EU citizen学生はエストニアに入国できないことを発表しました。しかし、その場合、エストニアの大学は数百万ユーロの損失がでてしまうと批判する記事もあります。エストニア人は基本大学は無料ですし、5,500人以上の外国人が授業料を払ってエストニアで学んでいますので、かなりエストニアの経済に影響を与えると思います。

 

今日は生存報告までに。最近の過ごし方をお話します。

最近は朝8-9時くらいに起きて、朝ごはんを食べます。最近はパン、サラダ、卵、食パンを食べてます。エストニアに来たての当初とそんなに変わりませんが、手際よく準備できるようになりました!(ドヤァ)

そしてしゃれおつにもったヨーグルト、冷凍ベリー、フレーク。

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午前11時。メイクをしたらお散歩に出かけましょう。 

基本、毎日すぐに外に出ます。五月中旬くらいまではマスクもしっかりつけながら。

エストニアは現在一日の感染者数一桁で、Harju county (首都タリンの県)が主に発見されています。

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旧市街に向かう散歩道。

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Emajõgi川沿い


学生がよく集まるバー、 MÖKUの近くにあるタルトゥ大学植物園ではたくさん花が咲いています。

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ちょっと散歩が終わったら、図書館へ。5月下旬からまた2階の勉強スペースだけオープンしました。全ての席が2mの間隔があいているのと、一回100人までなので、毎回入館時に番号が記載されているカードを取って、手を消毒してから勉強スペースへ入ります。

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おなかがすいたら、Kohvipausで買ったロールを図書館の外で食べて、そのあと、また課題をスタート。飽きたらまた街をぶらぶらします。

 

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エストニアではけん玉が流行っています。やんちゃそうなちびっ子たちがよく公園やショッピングモールでいろんな技を練習している姿をよく見ます。

実は、3月上旬、コロナ緊急事態宣言前、タルトゥ大学主催のキャリアイベントでいらしていたエストニアの会社が、「けん玉の大皿に一番多く玉をのせられた人に120GBのUSBの賞品を差し上げます」とプチ大会が繰り広げられていました。たまたま一位になった私は、後日、その会社のオフィスにお邪魔させていただきました。

いや、とりま景品をもらうためだけにね。

 

オフィスにいたスタッフさんの息子さんもけん玉を練習中らしく、オフィスで私がけん玉する動画をたくさん撮っていただきました。お子さんに見せるみたい。

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今日はラッキーデー。セカンドハンドショップでヨハン・シュトラウス二世の楽譜集を見つけました。60セントで購入。今度図書館三階にあるピアノがオープンになったらまた練習を始めよう。

タルトゥはセカンドハンドショップがたくさんあります。歩いていける距離内で6,7店舗あるので、よく散歩がてらに覗きに行きます。

そしてなんと、昨日から3階もオープン!!ウクライナのピアノ友達にも教えてあげたら、速攻図書館に向かったそうです。私たちにとって、図書館はマイスウィートホーム

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3月下旬くらいからジョギングもはじめました。タルトゥ大学から約4km離れた Tartu life sciences university近くにある野原。菜の花もすごくきれい。天国にいるかのよう。

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学期始まり(2月上旬)のESN主催Pub Crawlというたくさんの学生がグループに分かれてパブ(日本でいう居酒屋?)をはしごするというイベントで知り合った、ポーランド人の友人と走っています。運動が超ニガテで、2kmも走れなかった私ですが、人のやる気を引き出すのが上手な彼のおかげで、6、8km、おとといは10km走ることができました。

 

絵もちょくちょく描いております。

これは、私がエストニアに来た経緯を絵でまとめたもの。タルトゥ大学公式ページにももう一度シェアしていただき、たくさんの方から嬉しいメッセージをいただいております。今は、私の友達の特徴を絵で可視化するのが主な題材です。「良いところを可視化して、もっと自分自身を好きになってほしいなぁ」、と思ったのが始まりです。まぁ、極論ただの自己満なんだけど。

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今日はこれでおしまい。

長文でしたが、最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。

それでは、今日も素敵な日をお過ごしください。

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夜23時。もうかなり日が伸びてきました。

 

 

 

covid 19の状況 その4。

ご無沙汰しております。皆さん体調はいかがでしょうか。

nakabeniです。

 

気づけば5月、帰国まであと64日。

全く帰国したくないほどにエストニアが大好きになりました。でも、現実をみようと、帰国まであと何日か知らせてくれるカウントダウンのアプリを入れています。

去年の8月は、親元離れての初めての生活が慣れなくて、クラスも始まらなくて友達ができなくて焦って、来て早々戻りたいわ~って、思いながらカウントダウンを毎日眺めてたっけな。まだ300日もあるんかいなーって先は長いなって感じで。

でも、時間は瞬く間に過ぎていきました。今はエストニアが大好きで、たくさん友達もできて、カウントダウンを何カ月もの間、見る事を恐れていたけど、時々恐る恐る覗いて、毎回時の速さにびっくりする。

 

私は後悔なくここまで過ごせてきたのかな。留学の意味を見いだせているのかな。

たまに不安になる。

 

さて、つぶやきはここまでにしておいて、今回はエストニアのコロナの状況と、私の寮の状況を報告いたします。

 

先々週くらいまで、警察や保健所の方にお世話になった私の寮。3階のフロア以外は既に外出可能でしたが、世間の目も気になり、アジア人で良くも悪くも目立ってしまうので、なるべく外出はしないようにしております。

3階のフロアは陽性だった人、陰性だったけど、濃厚接触した人で固められました。

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3階に住む人は、外出禁止令が出されていたため、他の階に住む外出できる学生に欲しいものを頼んで、買ってきてもらって、寮の管理人などを通じて届けてもらうなどしていました。(一応3階の人のみ、毎日3食配給されるのですが、どうしても、サラダとかお菓子は配られないので。)

そして、自由に外出できない学生も、外の空気を吸えるように、テープで外出できる指定区域内なら歩けるようになっていました。(それだけでも身分証の提示をするように命じられました。)

 

その後、4月末に3階のフロア全員が再検査され、以前陰性だったけど、今回陽性だった学生が2人確認されました。新たな感染者と、引き続き濃厚接触者は外出自粛要請をしております。この時から、警察と保健所の方は寮から完全撤退したのか、一切姿を見なくなりました。今はロビーに複数消毒液が備えられており、寮出入りの際自主的に使用するようにという雰囲気です。

 

そんな私、お絵描きが趣味なので、この4月からデジタルペイントを始めました。

もともと、日本でグラフィックレコ―ディングという、リアルタイムでディスカッションやプレゼンテーションの内容を絵に描き起こすという小さなお仕事をさせて頂いたのですが、デジタルはなんか難しそう、と一切経験ないのですが、外出自粛期間中に新しいことを始めてみようとした次第です。

 

こんな感じで、おうちでの過ごし方と、寮をサポートしてくださった保健所と警察の方への感謝のメッセージなど...やってみると結構楽しい。

 

なんとなくSNSで投稿してみたら、タルトゥ大学の公式SNSやTartu Postimeesさんにもシェアしていただき、たくさん嬉しいメッセージをいただきました。

 

いろいろ絵で感謝や幸せを可視化するって、面白いなっと始めてみて感じています。

 

それでは、今日も素敵な日々をお過ごしください。

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ちょっと前に撮ったタルトゥ大学の植物園の様子。



 

 

 

COVID-19の近況報告 その3。

お世話になっております。皆様、お元気でいらっしゃいますか。

nakabeniです。

 

かなり深刻な状況です。

 

一昨日、私が住むタルトゥ大学の学生寮で、3階に住んでいる6人のコロナ感染者が発見されました。

 

外出自粛要請はもちろん、寮での別のフラット同士や人との交流も避けるように寮のオフィスからも勧告されたのですが、4月8日、感染の疑いがあった子たちも集まって、十数名でパーティをしていたことがわかったのをきっかけに、昨日から全フロアに住む学生が外出禁止となりました。エストニアのニュースにも大きく報道され、総理大臣、タルトゥ大学の学長からも、お叱りのメッセージを受けています。

 

昨日、全フロアに住む学生が感染してるかどうか検査され、今日明日あたりに結果が報告されます。今のところ、検査された約300人のうち、計16人の感染していたことが確認されました。今後の結果で、陽性、陰性だった人で部屋を分けるらしいですが、いつまで隔離されるかなど、詳しい状況はまだ把握できておりません。フラットのごみ出しや個人の洗濯物などは寮のオフィスから全体に説明されるまでできない状況です。

 

(4月19日午後21時現在の結果、私と私のフラットメイトは陰性だったことがわかりました。)

 

2階に住む私と私のフラットメイトは今のところ、症状はありませんが、結果報告が届いていないので、どうなることやら....。(陰性だったら知らされないとか聞いたけど、本当かしら..)

ロビーや廊下は警察や保健所の方が厳重に見回りをしています。

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この二つの写真はこれから検査しにナースが寮に入るところと、各部屋の消毒液を持ってきてくれた車。検査は鼻の両穴に綿棒を指して鼻の粘膜をチェックする感じ。結構痛くて涙出る。

私たちはこれから毎日朝昼晩、決まった時間にご飯が配給されます。

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こんな感じで各フロアの入り口ドアのそばに各フロア全員分の食事が置かれ、それを取りに行って部屋で食べるという形です。2枚目の写真は昨日の夕飯。黒パン一切れとサラダに蕎麦の実とソース。全然食べられる味。

驚きなのが、ごはんが温かいこと。

約300人ここに住む全員に温かいごはんを毎日3食提供してくれる、そんな親切な対応にありがたい気持ちと、本当に本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。1つの不届き極まる行動で、寮のオフィス、周りの住民、警察、保健所、医療関係者の皆様に迷惑をかけているのがひしひしと感じる。(いや、正直な話、4月8日以前でもどこかのフラットで集まっている光景をよく目にしていたわ...もううう)

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今日の朝食、ちょっと水っぽくなってるパンとハム、あとオートミールにベリージャム。これは正直頂けなかったけれども、毎日全員の分を作ってくださっているのだから、頭が上がらない。ほしくなければ、隔離される前に買った食材で各自調理すればいい。

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そして、1人10枚のマスクが提供されました。これは、廊下にでてご飯を取りに行く時や、共同スペースにいる時に使います。本当にありがとうございます。

 

帰国途中や後に感染するリスクや、日本の現状をふまえて、私を含むタルトゥの日本人留学生は引き続きエストニアに滞在することを選択しましたが、こうなってしまえば今いる状況が一番危険。

 

検査が陰性であることを願い、これからより一層予防に注意して日々過ごしてまいります。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

皆さんも、どうか体調にお気をつけてお過ごしください。

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久しぶりに感じた清々しい朝の空気。